第119話 中国攻めと四国攻め

ガラシャ

織田信長は天下統一に向けてまた動き出すってどういうことですか?

憲三郎先生

武田家が滅亡し、東側の敵対する大きな勢力が無くなったので次は西側に動きだします。

ガラシャ

詳しく教えてください。

憲三郎先生

では今回も、史料を順に見ていきましょう。

ガラシャ

よろしくお願いします。

ガラシャ

某日・・・日付不明なのですね。東国出馬についてということは武田攻めのことでしょうか?

憲三郎先生

詳しくはわかりませんが、おそらくそうだと思われます。

ガラシャ

どういうことですか?

憲三郎先生

秋に予定していた毛利領への出陣が、戦況が変わり早まりそうなので準備しておくように。ということですね。

ガラシャ

重ねて一報が入り次第って急な展開ですね。

ガラシャ

四国ですか!?たしか長宗我部元親はまだ仲違いしたままですよね?

憲三郎先生

そうですね。光秀の説得もむなしく相容れないようです。

ガラシャ

この後はどうなってしまうのでしょう?

ガラシャ

もう四国までまもなくですね・・・。

ガラシャ

徳川家康が岡部正綱へ何か内緒のお手紙を送ったことしかわかりませんね・・・。岡部正綱って誰ですか?

ガラシャ

榊原康政と作左衛門って誰ですか?

憲三郎先生

作左衛門は本多重次のことで、二人とも徳川家康の家臣です。

ガラシャ

話の内容が気になりますね・・・。

憲三郎先生

実はこの頃に日付のわからない史料が2つあります。

ガラシャ

どんな史料ですか?

ガラシャ

武田家滅亡で頓挫していた謀反の計画はまだ消えては居なかったのですね。

憲三郎先生

斎藤利三が長宗我部家を気に掛けて、光秀の謀反の計画を再検討させたというのが近いかも知れませんね。

ガラシャ

2つ目の史料はどんな史料ですか?

ガラシャ

どちらもとっても気になる内容ですが、この二つの史料は何に書かれているのですか?

憲三郎先生

1つ目は長宗我部元親の一代記である「元親記」、2つ目はルイス・フロイス著の「日本史」です。

ガラシャ

仲違いも気になりますが、それより織田信長と光秀が密室で相談していたのを、どうしてルイス・フロイスが知っていたのですか?

憲三郎先生

史料からは詳しいことはわかりません。しかし、織田信長の側に居て、後にルイス・フロイスの元に行くことになっただろう人物が一人居ます。

ガラシャ

誰ですか?

憲三郎先生

弥助です。

ガラシャ

弥助?

憲三郎先生

弥助は宣教師の護衛として渡来した黒人で、ヨーロッパの宣教師の従者もしくは奴隷として織田信長に謁見し、気に入られたことで家臣として召し抱えられたという人物です。

ガラシャ

家臣にするって相当気にいったのですね。

憲三郎先生

正式な武士の身分に取り立て、身近に置くことにした。と史料にあります。

ガラシャ

徳川家康接待というのも気になりますが・・・、この後はどうなっていくのですか?

ガラシャ

細川藤孝は何の為に安土へ来るのですか?

憲三郎先生

続きは次回です。

ガラシャ

気になります!

”中国攻め・四国攻めもいよいよ本格化してきました。
見えない何かが動き出します。”