第65話 長島一向一揆を攻めに行きます。

今回は長島に攻めに行くのですか?前に長島一向一揆を攻めたときは、確か織田信長の弟の織田信興の弔い合戦でまさかの返り討ちでしたよね?

そうですね、それが元亀2年5月のことですので3年経ってしまいました。

そういえば長島ってどの辺りですか?

今の三重県桑名市の辺りです。

なんだか川と海に囲まれていて、文字通り「長い島」みたいです。

そうですね。史料にも「要害の地」とあるほど攻めにくい土地のようです。

北伊勢平定の時にも、長島一向一揆に奇襲をされて大変でしたよね?

そうですね。その時は殿(しんがり)を務めた林新次郎らが討死しています。

一向一揆ってたくさん出てきますけど、時々わからなくなります。

おさらいしてみましょう。

石山本願寺は大阪ですよね?一向一揆は、どうしてそんなに広範囲の勢力を維持していられるのですか?

石山本願寺と同じ系統に属するお寺が各地にあり、それぞれ信徒を増やしていました。

一向一揆は、一向宗というお寺の中にある、ひとつの宗派の信徒から出来ているのでしたよね。

そうです。最初に出てきたのは加賀一向一揆、そして近江の一揆勢にも手を焼きましたね。

長島にある、石山本願寺と同じ系統のお寺の、信徒が一揆を起こしたから、長島一向一揆ということですか?

その通りです。石山本願寺は織田信長と敵対しているので繋がりがある各地の一揆勢は同様に敵対しているという構図になります。

・・・どこに居るかわからない。どこにでも居る可能性のある敵というのは怖いですね。

そうですね。特に信長包囲網の時の様にあちこちで同時に一揆を起こされると大変です。

今回は、いつ頃出発ですか?


どうやって攻めたのですか?

中央と東と西の3部隊に分かれ攻めました。

どんな編成ですか?

中央は今の愛知県愛西市早尾町の辺りから

長島の北東、長良川と木曽川が流れている辺りです。

顔ぶれは織田信長・羽柴秀吉・浅井政澄・丹羽長秀・氏家直通・安藤守就・飯沼長継・不破光治・不破直光・丸毛長照・丸毛兼利・佐々木成政・市橋長利・前田利家・中条家忠・河尻秀隆・織田信広・飯尾尚清です。

織田信長の率いる本隊ですね。

東は今の愛知県弥富市の辺りから

木曽川の方です。

顔ぶれは織田信忠・織田信包・織田秀成・織田長利・織田信成・織田信次・斎藤新五・簗田広正・森長可・坂井越中守・池田恒興・長谷川与次・山田勝盛・梶原景久・和田定利・中島豊後守・関長安・佐藤秀方・市橋利尚・塚本小大膳です。

織田さんがたくさん居ますね・・・。

西は今の三重県桑名市多度町香取の辺りから

この辺は揖斐川と長良川の方です。

顔ぶれは佐久間信盛・柴田勝家・稲葉一鉄・稲葉貞通・蜂屋頼隆です。

こちらは人数が少なそうですが、良く聞く方々です。

7月15日には南の海側より九鬼嘉隆・滝川一益・伊藤実信・水野直盛・島田秀満・林秀貞・織田信雄・その他浦々の舟が長島に押し寄せます。

光秀は出陣していないのですか?

光秀自身は長島の本隊には出陣しておらず、光秀は摂津河内方面に出陣したようです。

なにか史料が残っているのですね!


鳥羽ってどこですか?

京都の南方に鳥羽という場所があり、光秀軍は京都を守るために鳥羽に陣を敷いていた様です。

あれ?摂津河内方面なのに京都にいるんですか?

鳥羽という場所は、摂津河内方面に出陣するのに重要な拠点になる場所なのでここに陣を敷いていたと思われます。

なるほど。光秀軍も頑張っていたのですね。


根切って何ですか?

根切とは物事の根を断つということです。この場合は根絶やしにする覚悟が必要だということです。

大阪を根絶やし・・・

この書状の3日前の8月2日に長島で敵が雷雨に紛れて退散しようとしたようで、1000人ほど討ち取ったということがあったようです。

誰一人逃がさないようにということですか・・・なんだか壮絶な戦になりそうです。

一向一揆は信徒が主力です。武将の率いる軍とは思考が違うので、殲滅戦にするより方法が無かったのかも知れません。

一向一揆との戦いは、苦しい戦いですね・・・。

その戦いの最中も書状で内政の指示も出していたようで、8月13日に織田信長は、近江の福正寺へ「道場境内四壁の件は地子銭・諸役等を免許する旨、詳細は羽柴秀吉・光秀より伝達させる」と通達しています。

このタイミングで・・・織田信長も羽柴秀吉も光秀も忙しいですね。

ここで決着をつける。という強い意志を感じますね。

河内の飯盛城ということは大阪ですか?

そうですね。「河内の飯盛城」「三好軍撃破」とあるので大阪の飯盛城だと思われます。今の大阪府大東市にあり、今も城跡が残っています。

約3ヶ月間に及ぶ夏の出陣は、気温に加え鎧兜の重量を考えると、とても過酷だったでしょうね・・・。

そうですね。戦というのは敵との直接的な戦いだけでは無く、地形や気候との戦いでもあったということですね。

単純な力比べということではないのですね・・・。この戦はこれで無事に終了ですね!

蓮養坊、怪我をしたのですか!?武功も褒められているということはとても頑張ってくれたのですね。


少しわからなくなってきたのですが、今織田軍の敵は誰ですか?

今のところ表だって敵対しているのは、石山本願寺・武田氏・越前一向一揆勢・三好勢・六角氏ですね。

まだまだ平和までの道のりは長そうですね。

次回の光秀は京都で内政の日々です。

楽しみです!
