第143話 光秀の居なくなった世界

ガラシャ

光秀は討たれてしまったのですね・・・いまだになんだか信じられません。

憲三郎先生

光秀の出生から辿ってきたのですから無理もないですね。

ガラシャ

光秀が居なくなって、この後はどうなっていくのですか?

憲三郎先生

様々な史料が残っているので、見てみますか?

ガラシャ

詳しく教えてください。

憲三郎先生

では、史料を順に見ていきましょう。

ガラシャ

よろしくお願いします。

ガラシャ

山崎の合戦が終わり上洛したのですね。

ガラシャ

本能寺で曝されたのですね・・・。明智の他の人々はどうなったのですか?

ガラシャ

坂本城に・・・。

ガラシャ

織田信雄!久しぶりの登場ですね。どうして安土城を奪還するのではなく火をかけたのですか?

憲三郎先生

史料からはわかりません、この史料はフロイスの記した日本史に残っていることで、他の史料の裏付けがなく真偽はわかりません。

憲三郎先生

徳川家康については書かれていません。

ガラシャ

他にも何か書かれているのですか?

ガラシャ

坂本城から多数の者が城から逃亡?どこに行ったのですか?

憲三郎先生

史料からはわかりません。もしかしたら逃げた人の内の誰かが、私やガラシャさんの祖先なのかもしれませんね。

ガラシャ

何かわかっている事があるのですか!?

憲三郎先生

ここからは推論も含みますのでまたの機会にしましょう。

ガラシャ

気になります!

憲三郎先生

6月14日は他にも史料がたくさん残っていますよ。

ガラシャ

どんな史料ですか?

憲三郎先生

大和の史料から見てみましょう。

ガラシャ

はい。

ガラシャ

井戸良弘が裏返ったというのはどういうことですか?

憲三郎先生

山城槙島城の城主の井戸良弘は従軍せずに槙島城を筒井順慶に明け渡し吉野に逃れたといわれています。

ガラシャ

井戸良弘はどうして従軍しなかったのですか?

憲三郎先生

井戸良弘の次男の井戸治秀が光秀の娘婿だったそうです。

ガラシャ

なるほど、微妙な立場ですね・・・。京都に行く筒井順慶は羽柴秀吉の情報操作で山崎の合戦には合流出来なかったのですよね。

憲三郎先生

そうですね。

ガラシャ

京都でどんな処遇になるのか・・・ちょっと怖いですね。

ガラシャ

さすが情報が早いですね。

ガラシャ

醍醐ってどの辺りですか?

憲三郎先生

京都府京都市伏見区に醍醐という地名が残っています。ただ、場所についてはこの後色々な情報が出てきて、はっきりわかっていません。

ガラシャ

そうなのですね・・・。藤田伝五ってたしか筒井順慶に呼び戻されたままでしたよね。

憲三郎先生

そうですね。史料からはわかりませんが、どこで切腹したのか気になる所です。

ガラシャ

とても気になります。

ガラシャ

悲惨な状況ですね・・・。そういえば徳川家康はどうしていたのですか?

憲三郎先生

徳川家康についてもいくつか史料が残っています。

ガラシャ

どんな史料ですか?

憲三郎先生

続きは次回です。

ガラシャ

気になります!

”光秀の首は翌日の6月14日に本能寺に運ばれました。”