第112話 光秀と商人とそして決意?

ガラシャ

光秀が重要な人物にあったとのことですが、だれと会ったのですか?

憲三郎先生

この後、博多や堺の商人と茶会をしています。

ガラシャ

商人ですか・・・。商人がどうして重要人物なのですか?

憲三郎先生

時期としてですが、この茶会の後に光秀は謀反を決意します。

ガラシャ

え!?詳しく教えてください。

憲三郎先生

では今回も史料を順に見ていきましょう。

ガラシャ

よろしくお願いします。

ガラシャ

まずは博多の商人の方ですね。

ガラシャ

島井宗室の3日後に堺の商人の方ですね。この商人の方たちは何のためにいらしたのですか?

憲三郎先生

島井宗室は、織田信長に呼ばれて博多から上ってきたそうです。

ガラシャ

織田信長とはどんな話をしたのですか?

憲三郎先生

織田信長と会う予定の日に光秀と会い、織田信長とは会わずに帰ったそうです。

ガラシャ

どういうことですか?

憲三郎先生

史料からは詳しいことはわかりません。

ガラシャ

え!?

憲三郎先生

ただ、今までこの二人との茶会の記録は見当たりません。それなのにかかわらず、海外との交易が盛んな土地の商人を織田信長が呼んだのには、必ず理由があると思います。

ガラシャ

でも会わずに帰ってしまったのですよね?

憲三郎先生

織田信長に呼ばれたのに用を終えずに帰るとは思えません。なので、光秀が代わりを務めたのだと思います。

ガラシャ

なるほど、織田信長はどうして会えなかったのですか?

憲三郎先生

史料からはわかりません。ただ、この時の織田家は武田家との戦いに備え調略を進めていました。

ガラシャ

詳しく教えてください。

ガラシャ

武田家を攻めに行くのですね。といってもどこに出陣するのですか?

憲三郎先生

徳川家康は駿河から、北条氏政は関東から、金森長近は飛騨から、織田信長・織田信忠は伊那から信濃の国へ攻め入るように命令を出しました。

ガラシャ

信濃は暦のお話で出てきましたが、どのあたりですか?

憲三郎先生

信濃は今の長野県と岐阜県中津川市の一部です。

ガラシャ

光秀は出陣しないのですか?

ガラシャ

「少なく」で大丈夫なのですか?

憲三郎先生

少数といえども大部隊と同様に相応の力を発揮することを求められました。

ガラシャ

少数精鋭で臨むということですね。

憲三郎先生

そして同じ命令書で、三好康長へ長宗我部征伐の先陣として四国への出陣を命じました。

ガラシャ

長曾我部元親とも、とうとう戦になってしまうのですね・・・。光秀はすぐに出陣ですか?

憲三郎先生

いいえ、光秀は先陣ではないので出陣はまだ先です。

ガラシャ

光秀は何をしていたのでしょう?

ガラシャ

喜多村出羽守と内治って誰ですか?

憲三郎先生

喜多村出羽守は伊賀国の武将で喜多村保光だと思われます。光秀は喜多村家から側室を迎えていて内治は光秀の息子の可能性があるようですが史料が足らずよくわかっていません。

ガラシャ

喜多村保光のことも内治のことも気になるので、史料がもっと出てくると良いですね。

憲三郎先生

特に家族に関する史料はどうしても少ないので発見されることを祈ります。

ガラシャ

ここまで見てみても、謀反を決意した様子はどこにも見えなかったのですが・・・。

憲三郎先生

実は、この2月のどこかで光秀に謀反を打ち明けられた。という史料が残っています。

ガラシャ

え!?どんな史料ですか?

憲三郎先生

続きは次回です。

ガラシャ

気になります!

”光秀は織田信長の代わりに商人と会合をして、
何か影響を受けたようです。”