第92話 八上城落城

ガラシャ

前回は戦がなかったのになんだかいろんな事がありました・・・八上城に動きって言っていましたよね?

憲三郎先生

そうですね。包囲して兵糧攻めしている八上城に動きがありました。

ガラシャ

詳しく教えてください。

憲三郎先生

では今回も史料を順に見ていきましょう。

ガラシャ

よろしくお願いします。

ガラシャ

小畠助大夫は小畠左馬進の一族の人でしょうか・・・田中■助ってどういうことですか?

憲三郎先生

■の部分が解読できなかったということですね、どちらも丹波の国衆だと思われます。

ガラシャ

八上城攻め落とす際の注意ということは、もうそろそろ戦ですか?

憲三郎先生

そうですね、次の史料でも近々となっています。

ガラシャ

どんな史料ですか?

ガラシャ

京都に情報が入ってくると、もう間近という感じがしますね。

ガラシャ

ついに!

ガラシャ

織田信長の下へ届けたのですね。織田信長はこの三人をどうしたのですか?

憲三郎先生

その後、織田信長は波多野兄弟三人を安土の慈恩寺の町外れで磔にしました。

ガラシャ

磔・・・。

ガラシャ

とても褒められていますけど、立入隆佐って誰ですか?

憲三郎先生

立入隆佐は禁裏御蔵職をあずかる商人で官人でした。

ガラシャ

禁裏御蔵職ってどんな仕事ですか?

憲三郎先生

禁裏御蔵職とは禁裏の金銭・年貢米などの出納,御物保管,必要金の用立て,酒饌の進献などを行った御用の土倉です。

ガラシャ

土倉って土の倉庫ってことですか?

憲三郎先生

本来は土壁の倉庫のことでしたが、室町時代には質物を収める金融業者のことを指しました。

ガラシャ

禁裏の倉庫の管理をしていた商人ということですか?

憲三郎先生

大まかなイメージではそうなるでしょうか。

ガラシャ

光秀を美濃国住人土岐の随分衆って言っていますけど、随分衆ってどういうことですか?

憲三郎先生

身分のある人。また、りっぱですぐれている人。ずいぶんなる者。随う者。という意味だそうです。

ガラシャ

どうして光秀の乗っていた馬が筒井順慶の手元にあるのですか?

憲三郎先生

詳しいことはわかりませんが、何らかの理由で光秀から筒井順慶に渡っていたのだと思います。

ガラシャ

そして、それが大和興福寺一乗院に進上されたということですか?

憲三郎先生

その可能性が高いと思われます。

ガラシャ

なるほど・・・。

ガラシャ

波多野兄弟を連行した後、無事に坂本へ戻っていたのですね。

ガラシャ

毛利良勝ってだれですか?

憲三郎先生

毛利良勝は織田信長に馬廻として仕えた武将です。

ガラシャ

大和薬師寺ってどこのお寺ですか?

憲三郎先生

大和薬師寺は奈良県奈良市西ノ京町にあるお寺です。

ガラシャ

陣取り免除って陣として使うことを免除するってことですか?

憲三郎先生

そのとおりです。

ガラシャ

だから光秀に依頼したのですね。

憲三郎先生

そしてこの後も光秀の丹波攻めは続きます。

ガラシャ

どうなっていくのですか?

憲三郎先生

続きは次回です。

ガラシャ

気になります!

”ついに八上城が落城しました。
光秀の丹波攻めは佳境に入ってきたようです。”