第87話 荒木村重謀反の噂

ガラシャ

荒木村重が謀反するって噂が流れているって・・・まだ謀反をしたわけではないのですね?

憲三郎先生

そうですね、方々より知らせがあったそうです。

ガラシャ

詳しく教えてください。

憲三郎先生

それでは今回も史料を順に見ていきましょう。

ガラシャ

よろしくお願いします。

ガラシャ

荒木村重の返事はどういう物だったのですか?

憲三郎先生

「野心は少しもございません」とのことでした。

ガラシャ

良かった、噂は噂だったのですね。とはいっても噂が立ってしまってはどうにかしなければいけませんよね?

憲三郎先生

織田信長は真意を知って喜び「母親を人質としてこちらへ預け、差し支えなければ出仕せよ」と伝えました。

ガラシャ

これでお咎めなしですね!

ガラシャ

噂は噂だったから荒木村重に対する気遣いをしてやってほしいってことですね。

ガラシャ

阿波ってたしか徳島県でしたよね。どうして阿波に在陣していたのですか?

憲三郎先生

おそらく荒木村重の謀反の噂があったからでしょう。

ガラシャ

なるほど、迅速な対応を賞したのですね。

憲三郎先生

また嫡男に信の字を遣わして信親と名乗るよう通知し、詳細は光秀に伝達させました。

ガラシャ

長宗我部元親と織田信長ってこの時はとっても良い関係を築いているのですね。

ガラシャ

きっと荒木村重の騒動のせいで色々な予定が後回しになってしまっていたのですね。

憲三郎先生

そうかもしれませんね。

ガラシャ

明智秀満と孫十郎って誰ですか?

憲三郎先生

どちらも明智光秀の家臣です。

ガラシャ

諸事異見って・・・よろしくご指導お願いしますってことですか?

憲三郎先生

そうですね、そのような意味だったのだと思われます。

ガラシャ

小畠左馬進への信頼がうかがえますね。

憲三郎先生

丹波を遠隔で任せておける人材ですから信頼を置いていたのも納得です。

ガラシャ

一両日中にということは光秀もすぐに出発ですね。

ガラシャ

あれ?1日には亀山に行くって言っていたのに・・・。何があったのですか?

憲三郎先生

実はあの後、荒木村重は出仕しませんでした。

ガラシャ

え!?どうしてですか?噂はただの噂だったのですよね?

憲三郎先生

後に書かれた織田方の史料には謀反を企てていたので出仕しなかったとのこっています。

ガラシャ

え~っと・・・どうしましょう?

憲三郎先生

織田信長は、光秀・羽柴秀吉らに荒木村重の説得を試みさせるも翻意しませんでした。

ガラシャ

なんということでしょう。

憲三郎先生

織田信長は、こうなっては仕方ないと荒木村重討伐を決意し、出陣します。11月3日に京都の邸に入りました。

ガラシャ

二度も説得に行くってすごいことのような気がします・・・。

憲三郎先生

11月6日に毛利方の舟が600艘ほど木津沖へ攻めてきました。

ガラシャ

えっ・・・このタイミングって。

憲三郎先生

そうですね。荒木村重と毛利方が繋がっていたのかも知れません。

ガラシャ

どうなるのですか?

憲三郎先生

続きは次回です。

ガラシャ

気になります!

”荒木村重の謀反の噂は本当だったみたいです。
毛利氏が海から攻めてきた!?”