6月14日
6月14日
光秀、昨夜勝龍寺城を退散す。津田越前入道、兼見を訪問。この度光秀が兼見邸に到来し、禁裏と京都五山へ銀子配分した件が織田側で執沙汰され曲事とされているので織田三七郎御使として糺明のために到来したという。禁裏へ参内し誠仁親王と対面し、親王へ詳細を上奏した。親王、信孝陣所へ御使を派遣す。施薬院全宗に相談したところ秀吉へさっそく事情を申し入れるべきであるとのことであった。全宗使者・兼見使者、桑原貞也のもとへ派遣。
兼見、使者より桑原貞也の返事を受けた。その内容とは、津田越前入道は信孝が派遣したのではなく信孝へ問い合わせたところ、津田越前入道の件は御存知無きことで、津田越前入道に問貴の使者を派遣したところ、この朝より外出し行方不明とのこと。もし再度津田越前入道が到来した場合には留めて織田側に注進すべきという存分を受けて兼見は安堵した